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“擬人化”は日本の伝統芸能? 日本人と擬人化の親和性
『艦これ』『刀剣乱舞』『けもフレ』まで…“萌え”擬人化作品の強固な人気
日本人の擬人化好きは平安時代から!? 生き物を人間のように描いた江戸時代
ましてや、古いおとぎ噺になると擬人化だらけと言ってもいい。『桃太郎』のお供の犬、猿、キジはもちろん喋るし、きび団子だって食べる。『鶴の恩返し』にしても、鶴が思いっきり人間の女性の姿になっている。そもそも日本では昔から、狐や狸が人間に化けて人をだますとされているし、そうした“常識”がスタジオジブリの『平成狸合戦ぽんぽこ』などの作品を生み出す土壌にもなっているのではないか。
海外では日本の擬人化ブームを面白可笑しく風刺 「Japanizing Beam」が流行
そういう意味では、日本における擬人化は古くから伝わる表現の“手法”のひとつであり、それが日本人のキャラクター好きにもつながっており、今では元ネタの“原型”を留めないレベルにまで達し、さらに「萌え」を絡めて日本独特の進化を遂げているのである。こうした日本人の何でも“擬人化”“萌え化”してしまう傾向は、海外から見ると面白く映るようで、昨年は擬人化ビフォーアフター画像を張り付けるハッシュタグ「Japanizing Beam」(ビームが当たると何でも擬人化してしまうという内容)が流行した。
このように世界に広まりつつある擬人化文化だが、いまだに日本の萌え擬人化コンテンツの完成度の高さは圧倒的だ。これからも日本の擬人化文化の進化は止められないだろうし、やはり擬人化文化は日本独自の伝統芸能なのかもしれない。